今日の気づきは「日本企業を動かす力を養う必要がある!」です。
今日は以下の記事からの気づきです。
緊急性欠いた日本のコロナ対策 医療に有事の視点を:日本経済新聞
本記事を要約すると、9月中旬、英国の著名な医学誌「ランセット」は新型コロナウイルス感染症の世界の対応に関する委員会報告を公表した、と報じています。
公表の内容は、世界はこの2年9カ月、情報共有不足から感染防止策が遅れ、ワクチンなどでは途上国への公平な分配ができなかったと分析しています。
そして世界の推定死亡者数1720万人に対して「世界のコロナ対策は大失敗だった」と断言しています。
本記事では、日本のコロナ対策について、最初は上手くいっていたが、第5波で医療崩壊、第7波(22年8~9月)で過去最多の死者数(世界の死者数は7つの波では第7波が最小)となった原因を考察しています。
そして、その原因は「緊急性欠如」と書かれていました。
塩野義製薬の新型コロナ向け飲み薬「ゾコーバ」は22年7月下旬に厚労省の審議会で「継続審議」となり、第7波(22年8~9月)に間に合いませんでした。
東京大学の小野俊介准教授(医薬品評価科学)は「緊急承認も通常の承認制度となんら変わらなかった」と指摘しています。
他方、米国では新薬の緊急承認制度も急ごしらえで制定され、第7波の死者を抑えることに繋がりました。
京都大学の児玉聡教授によると、米国には「危機医療水準(クライシス・スタンダード・オブ・ケア)」という考え方があり、医学界などで活発に議論されているそうです。
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本記事を読んで私は、これは医療に限った問題ではなく、日本企業全体が抱える問題に近いと気づきました。
そう思った理由は、私の実体験に基づいています。
私が常駐している顧客企業では今の時代に、ハンコリレーという非効率な承認フローが旧態依然のまま残っています。
上司もろくに中を見ずにハンコを押し、簡単にハンコを押すと責任がのしかかると何日もハンコを押さない上司までいる始末です。
つい先日、緊急性を要する施策の実行を現場の判断でハンコをもらわずに実行したところ、全社の朝礼で責められていました。
そのハンコリレーを変えようとはせず部下を責め、心理的安全性を損なって、さらに皆が挑戦しにくい雰囲気になっていきます。
日本企業の生産性が世界の半分であるのも頷けますし、そこを変えられずに小手先のシステム改修にしか貢献できなかった自分の無力さを感じました。
今後、私は顧客企業に対してどのように説明すれば顧客に納得して動いてもらえるかを考え、信頼獲得力も対話力も発想力も磨き、日本企業を変えていかなくてはいけないと感じました。
以上、今日の気づきは「日本企業を動かす力を養う必要がある!」でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!