書籍

【書籍⑨】経営とは何があっても目標を達成すること

今日の気づきは「経営とは何があっても目標を達成すること」です。

今日は以下の書籍からの気づきです。
プロフェッショナルマネジャー
2004/5/15
ハロルド・ジェニーン (著), 柳井正 (解説)

本書籍は、米ITTのCEOとして史上空前の記録、58四半期連続増益を遂げたハロルド・ジェニーン氏の経営論であり、「経営していない経営者が多い」、と書かれています。

本書を読んで気づいたことは以下の4つありました。

①経営に「絶対論」はないが「理想形」はある
著者が何百冊の本、何千の雑誌記事を読み、理論や公式を学んで達した結論は、それらは役に立たないということだそうです。

断片的に役立つ個所はあったものの、現実に応用するには細心の注意と判断力が必要だったそうです。

しかし、著者は本書で経営論を語っており、それらは納得させられるものばかりでした。

例えば、「読書は初めから終わりへ読む。経営は逆だ。終わりから始め、そのためにできる限りのことをする」と言う経営論です。

解説されているユニクロの柳井社長も、「100店舗出店と株式公開」を社内で宣言してその規模に見合うシステムをいち早く導入し、業務効率化に役立ったと評しています。

他にも、著者は厳密な管理・報告体制を築き、それは監視のためではなく協力のためだと説いています。

これも浸透するには何年もかかったと書かれており、絶対論ではありません。

しかし、ミスを報告しても咎められないという心理的安全性と組み合わさることで大きな効果を発揮する、理想形であると気づきました。

これにより、問題解決が早期段階で本社スタッフと協力してできる仕組みが出来上がりました。

他にも「絶対論」ではないが「理想形」と呼べる形はいくつも紹介されており、将来私が経営者となった時には生かせそうだと感じるものばかりでした。

②私は経営者になってから必要なことではなく経営者になるためにどうすれば良いかを知るべきではないか
私はまだ普通の会社員で、今後経営者になりたいと考えています。

すると、今の段階で本書のような「経営者になってから必要なこと」を学ぶより先に「経営者になるためにどうすれば良いか」を知るべきだと気づきました。

本書は柳井社長が「これが私の最高の教科書」と評していますが、柳井社長は23歳で家業を継いで既に経営者となっています。

そしてその13年後に本書に出合い「僕がやってきた経営は経営とは呼べない」と気づかされたそうです。

当たり前と言えば当たり前ですが、柳井社長は本書の内容をそこですぐに実践できますが、私はまず経営者になるというステップが残っており、そのために必要なことを学ぶべきだと気づきました。

③経営者になりたい理由がエゴなのかは周囲が決めること
突然ですが、私が経営者になりたい理由は以下の3つあります。

理由1:価値
同じ時間を使うなら、世界の多くの人を喜ばせられる大きな価値ある事になる方が嬉しいから

理由2:達成
成功率の低い難題を達成する喜びを味わいたいから

理由3:独自性
自分で考えて行動し、自分ならではな物を生み出せると面白いから

本書では良い待遇を求めて転職しているうちに49歳でITTのCEOに辿り着いたことしか書かれておらず、著者が経営者になりたかった理由については触れられていませんでした。

一方著者は、CEOのエゴがアルコール依存症より厄介だと、全14章のうちの1章分をかけて書いています。

例えば、部下を不当に扱うだとか、対外的な講演ばかりして本業をしないだとか、本当に極端な例しか述べられていませんでした。

これを読んで私は、自分が経営者になりたい3つの理由は自分のエゴなのか、と考えさせられました。

結局、何度読み返してもそれを知るヒントは本書からは得られませんでした。

しかし、私が学生時代に頂いていた奨学金の財団創設者が、「求める人物像」の中で以下の通り述べていました。

思いつきや亜流ではない真の創造性、我流ではない独創力、エゴではない自己主張、安易な妥協ではない協調、和して同ずることのない個性、そしてこれらを自らの内に育て、それを自分一人のためではなく、社会への貢献を目指す志の高い人物、その人物達が研鑚と思索の時間を得ることに、当財団の奨学金がその一助となるならば、これに優る喜びはありません。

これを読んで、「エゴ」とは、自分ではなく周囲が決めることなのかな、と気づきました。

今後も私は3つの理由をそのまま持ち続けて経営者を目指しますが、それらがエゴに走りすぎてないか、定期的に見直さないといけないと気づきました。

④経営とは何があっても目標を達成すること
著者は「経営していない経営者が多い」と書いています。

どういうことかというと、一度決めた目標を達成できない時、不景気なり物価高なり、何らかの外的要因を挙げる経営者が多いが、目標を達成するためにあらゆる手段を試し続けてどんな理由があろうと目標を達成することこそが「経営する」ということなんだそうです。

だからこそ、著者は58四半期連続増益という大記録を打ち立てることができたのだと書かれていました。

私はこの言葉が本書で一番心に残りました。

今後私も、何があろうと目標達成する人間になろうと決めました。

独自性 ★★★★★
有用性 ★★★☆☆
分かりやすさ ★★☆☆☆
総合 75 / 100

以上、今日の気づきは「経営とは何があっても目標を達成すること」でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

ABOUT ME
まさひろ
20代会社員のまさひろです。 相手から必要とされるビジネスマン目指し、 毎日気づいたことを書き綴っていきます

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