今日の気づきは「「聴く読書」は小説特化とプラン拡大で今後伸びる!」です。
今日は以下の記事からの気づきです。
Amazonの「聴く本」会員数25%増 次なる成長への方策:日本経済新聞
本記事を要約すると、聴く読書である「Amazon オーディブル」の22年7月時点の会員数は、21年12月と比べると25%アップした、と報じています。
会員数25%増加のきっかけは、22年1月27日の「聴き放題制」への移行だそうです。
それまでは月額1500円で1冊しか選べなかったのが、聴き放題制になったことで、より気軽に読者がコンテンツを選べるようになりました。
そのため、即座に自分の生活に役立ちそうなビジネス系のコンテンツが人気だった20年の人気ランキングが一変し、22年のランキングでは小説が多くランクインしました。
そこで今回オーディブルでは、小説コンテンツ強化をさらに加速させる2つのプロジェクトを開始しました。
1つ目は「オーディオファースト」という、音声で聴かれることを前提にして執筆された作品を4人の人気作家にオリジナルで執筆してもらいました。
2つ目は映像配信サービスのU-NEXTのオリジナル書籍の中でも人気の5作品をオーディブルでも22年9月2日から配信したそうです。
今後も小説コンテンツ拡充は取り組んでいくそうです。
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本記事で私が気づいたことは、2つあります。
①ビジネス書メインから小説メインへシフトした理由
本記事ではビジネス書より小説が人気になった理由が、聴き放題制になったことだと書かれています。
しかし私はこれだけの理由ではなく、そもそもビジネス書より小説の方がオーディブル向きだから、今回の小説へのシフトが起きたのだと考えています。
私がビジネス書がオーディブルには向いてないと感じる理由は3つあります。
1つ目は図を見れないから、2つ目はメモを取れないから、3つ目は理解が追いつかない時に戻って読み返しにくいからです。
私はここ半年ほど週1冊のペースで本を読んでいますが、特に2つ目のメモを取れないことはビジネス書では致命的と感じますし、他の読者も同意見だと思います。
他方で、小説はメモを取らなくても読めて、図が無くても理解でき、理解が追いつかないことも少ないです。
よって、オーディブルで今後小説コンテンツを増やそうという取組自体には私も賛成で、会員獲得に直結する良い取組だとは思いますが、今回ビジネス書が人気を失った理由に気づいてないと、今後伸びる見込みのないビジネス書を伸ばす取組をしてしまわないかと少し懸念を感じてしまいました。
②競合が少ない
この「聴く読書」の市場は運転や運動しながらの消費です。
よって、映像コンテンツやゲーム、SNS動画などを中心とした消費者の時間の奪い合いとは直接競合しないと気づきました。
よって今後は、1冊ごとに購入できるプラン、広告付きプランも検討し、高すぎて入会しない層の獲得も狙えば、かなり伸びていく市場だという予感がします。
今後は「聴く読書」、すなわち「耳活」という視点、選択肢も見据えながら、顧客への提案に生かしていきたいと思います。
以上、今日の気づきは「「聴く読書」は小説特化とプラン拡大で今後伸びる!」でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!