今日の気づきは「新技術導入には隠れたメリットがある!」です。
今日は以下の記事からの気づきです。
富士電機がローカル5G導入 生産現場のリアルな反応:日本経済新聞
本記事を要約すると、6月に富士電機は生産ラインでローカル5Gネットワークを導入し、約3か月で現場からの反応が変わった、と報じています。
ローカル5Gとは、建屋内の基地局で内部での5G通信ネットワークを築くことで、高度なセキュリティーや自由度の高さが注目される技術のことです。
世間では実証実験段階ですが、富士電機では自社生産ラインで実運用してみて顧客目線でのメリットとデメリットが得られたそうです。
例えば、導入後に4Kの映像が見れたことで、導入に懐疑的だった現場は、価値を理解してくれたそうです。
また、生産ラインから離れたオフィスにいる管理者が、工作機械の映像を見ながらリアルタイムで現場に指示を出せるようにならないか、などの要望も上がったそうです。
一方で問題点として、5G対応機器が少ないという問題点も見つかり買い替えコストが発生することが分かりました。
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本記事で私が気づいたのは、ローカル5Gによる直接的な業務効率化の裏に、新技術導入の隠れたメリットがあるということです。
それは、現場の自主性向上による生産性向上です。
そして本記事の場合、それが現場からの要望が活発に上がったという形で表れていると気づきました。
往々にして、現場と管理者間はコミュニケーションの溝ができやすいものです。
しかし、管理者が業務効率化に対する取組をしてくれたことによって、現場は単純作業減少によるモチベーション増加や、管理者に対する信頼性の向上が見られ、結果としてそれらが現場の自主性向上に繋がったのではないかと私なりに推察しました。
また、以前読んだ「心理的安全性の作り方」には、優秀な人材を集めたチームは心理的安全性の高いチームに生産性では勝てないと書かれています。
つまり今回の気づきに落とし込むと、直接的な業務効率化以上に、間接的な現場の自主性向上の方が、生産性向上に大きく寄与するとも言えます。
よって、隠れたメリットの方が直接的なメリットよりも実は高い効果が出ているとも言えると気づきました。
またこれは新技術導入のみならず他の施策やDX等にも当てはまると気づきました。
今後は、隠れたメリットとしての現場の自主性向上による生産性アップという着眼点を持ちつつ、日々顧客のDXに対する提案に生かしていこうと思いました。
以上、今日の気づきは「新技術導入には隠れたメリットがある!」でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!