今日の気づきは「少人数からのヒアリングは自分のやる気に繋がる!」です。
今日は以下の記事からの気づきです。
大阪の下町ミシン会社、課題を徹底分析 ヒット連発:日本経済新聞
本記事を要約すると、縮小傾向のミシン業界でヒット商品を生み出し続けるアックスヤマザキの社長、山﨑一史氏に商品開発のコツについて聞いた、と報じています。
本記事を読んで、私は以下2つのことに気づきました。
①小規模での商品開発は、顧客の声を自社のビジョンよりも優先すべき
本記事によると山﨑氏は、周囲の反対を受けながらも子供向けのミシンを一人で作り、それがヒットしたとのことです。
山﨑氏によると、商品開発を行う際の優先順位は「社会性、独自性、経済性」の順番で、顧客の声を自社のビジョンよりも優先すべきと述べています。
この考え方は、私が10月2日(一昨日)の気づきで「大人数でのプロダクトマネジメントはチーム一丸となるために自社のビジョンを優先し、少人数のスタートアップなどでは顧客の声を優先した方が良い」と気づいた内容とかなり一致します。
よって、この気づきの論拠がまた一つ補強された、と言っても良いと考えられます。
②少人数からのヒアリングは自分のやる気に繋がる
また山﨑氏は、多数へのアンケートではなくごく少人数の意見や表情、語気をじっくり観察しながら、課題を判断していたそうです。
同氏によると「課題感を相手からダイレクトに感じることができれば、自分が解決したいというつくり手側の熱量につながる」とのことです。
つまり、同氏が周囲の反対を受けながらも一人で商品開発できたのは、こういった生の声に動機付けられたからと言えると気づきました。
~~~ 今日の気づきはここまで ~~~
以上2つの気づきがありましたが、ここで2つ目の方について、もう少し考えを深掘ってみたいと思います。
以前読んだ「はじめてのUXリサーチ」では、データを直接数値で測定できる満足度や利用回数などの「量的データ」と直接数値で測定できない顧客の声などの「質的データ」の2種類に分類していました。
ここで、前者は主に「多数」からのアンケートなどから、後者は主に「少人数」からのインタビューなどから得られると気づきました。
よって本書で述べられている量的データと質的データの特徴やメリットがそのまま少人数と多数の調査にも当てはまることになるのではないか、と気づいた次第です。
質的データ(少人数からのインタビュー)には、主観が入り込んで調査者によって出す結論が顕著に変わりやすい、一般化しにくい、相関関係を調査しにくいという3つのデメリットもあります。
一方、協力者一人ひとりの声を詳細に把握できる、経験を文脈で把握できる、協力者の主観に基づくという3つのメリットもあります。
そして今回、「自分のやる気に繋がる」という非常に強力なメリットが加わりました。
今後は、これらのメリデメを知ったうえで適切な調査方法を選ぼうと思いました。
以上、今日の気づきは「少人数からのヒアリングは自分のやる気に繋がる!」でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
(アイキャッチ画像はAmazonより)