今日の気づきは「古代人の絶滅理由の研究は現代人を救う!」です。
今日は以下の記事からの気づきです。
よみがえる絶滅人類の脳 語り始めた現代人との差:日本経済新聞
本記事を要約すると、最新の培養技術で約4万年前に絶滅したネアンデルタール人の脳細胞の培養に成功し、61の違いが見つかった、と報じています。
かつてこの世に人類と呼べる生き物はいくつもいましたが、いつしか姿を消し、私たち「ホモ・サピエンス」が唯一の人類になりました。
本記事では、私たち現代人の生き残った理由と、古代人の絶滅した理由を探るための3つの研究事例が紹介されていました。
①脳培養
1つ目は、米カリフォルニア大学サンディエゴ校のアリソン・ムオトリ博士による研究で、現代人の脳細胞をネアンデルタール人のそれに置換して培養し、豆粒サイズの脳を再現することに成功しました。
現時点では「遺伝子で61の違いが見つかっており、今後詳しく調べていく」と述べています。
②脳の形の推定
2つ目は、東京大学(研究時は慶応大学)の荻原直道教授らによる研究で、出土したネアンデルタール人と初期ホモ・サピエンスの頭骨から完全な脳の形をコンピューターで推定する研究です。
この研究の結論は、ネアンデルタール人は小脳の割合が小さく、複雑な思考能力が乏しかったため、環境の変化についていけなかったのだろうとしています。
③脳遺伝子置換
3つ目は、ドイツのマックス・プランク分子細胞生物学遺伝学研究所などの研究で、脳の前頭葉のたんぱく質「TKTL1」をネアンデルタール人版に変える研究です。
この研究の結論は2つで、1つ目は、ネアンデルタール人の遺伝子では前頭葉の神経細胞の数が少なくなったため、思考能力に影響が生じたこと、2つ目は、遺伝子が乗る染色体の分配に不具合が生じやすいことが分かり、突然変異が生じたこと、とされていました。
このような研究で、ネアンデルタール人の絶滅理由が明らかになれば、現代人(ホモ・サピエンス)の絶滅を防げるのではないかと気づきました。
以上、今日の気づきは「古代人の絶滅理由の研究は現代人を救う!」でした。
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