今日の気づきは「中国はルールメイキングが得意!」です。
今日は以下の記事からの気づきです。
中国EVが逆上陸、日本車の牙城に風穴:日本経済新聞
本記事を要約すると、中国の東風小康汽車のEVが日本上陸した、と報じています。
東風小康汽車の歴史
東風小康汽車は2003年に東風汽車集団と重慶小康工業集団からできました。
前者は日産自動車から自動車技術を、後者はスズキからエンジンなどの提供を受けて成長した企業です。
つまり東風小康汽車は、現在日本の出遅れているEV市場を、元々日本から受けた技術を使って脅かす立場まで成長したことになります。
その裏には、中国の巧みな戦略がありました。
2000年代に入って中国市場が爆発的な成長を始めると、当時日産社長のカルロス・ゴーンが中国本格進出を決めました。
中国政府が求めたのは「技貿結合」、つまり貿易(中国販売)がしたければ技術を差し出せ、という要求で、日産は惜しみなく技術を提供し、東風汽車集団の再建を成し遂げたのです。
今では、東風小康ならガソリン車に負けない価格で商用EVを量産できるため、物流大手SBSホールディングスが1万台もの大量納入を決めたそうです。
今後の中国EV
中国政府は政府から認証を得た中国系メーカーの車載電池をEVに搭載すると補助金が出るという「ホワイトリスト」というルールを作りました。
結果、CATLや比亜迪(BYD)が世界トップレベルの車載電池メーカーに成長しました。
BYDは日本の金型大手のオギハラの主力工場を10年に買収し、日本の技術を学びました。
そして金型技術を駆使して車のデザイン性を高め、今ではBYDはEVでテスラに次ぐ世界2位に躍進しています。
今後は中国EVの時代となるかもしれません。
最後に
「技貿結合」に「ホワイトリスト」と、中国の強さは、人口だけでなく確かなルールメイキング力にあると気づきました(1人っ子政策は置いといて)。
今後私も、自分が積み上げた物を、隣からルールメイキングで賢く奪われないよう、1歩先の未来を見すえる力を養っていきたいと思いました。
以上、今日の気づきは「中国はルールメイキングが得意!」でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!