今日の気づきは「人柄で金利が決まる時代到来!」です。
今日は以下の記事からの気づきです。
行動データ、個人の信用力に LINEなどAIで融資条件分析:日本経済新聞
本記事を要約すると、AIがLINEでの対話やメルカリでの中古品取引で得た膨大なデータを基に、個人の信用力を判断して融資する時代になっている、と報じています。
行動から信用力を測る仕組み
LINEやメルカリでのどんな行動が信用力測定に繋がっているかは、以下の通りです。
LINE | メルカリ | |
---|---|---|
信用力 上がる 行動 |
・グループで積極的にメッセージを送る ・LINEで知人に送るギフトの金額が高い ・企業アカウントのメッセージをすぐ開く |
・「丁寧な取引」をしている |
信用力 下がる 行動 |
・短期間で友達の数が大きく減った | ・期限を守らない |
行動から信用力を測る2つのメリット
既存の勤務先や年収のみで信用力を判定する手法と比較し、行動からも信用力を測る仕組みは以下の2つのメリットが挙げられます。
①金融包摂
ここでいう包摂とは、今までの気づきでも何度も取り上げたインクルージョン(どんな人にも機会がある)という意味です。
つまり金融包摂とは、属性にとらわれない審査により、低所得者やフリーターの方でも真面目なやり取りをする人なら低金利になる機会があるという意味になります。
このメリットには私も非常に同意ですし、貧困問題が浮き彫りになってきている日本ではとても価値あるメリットと感じます。
②金融機関のリスク低減
私個人的な考えですが、金融機関のリスク低減というメリットもあると気づきました。
実は私の仕事は金融機関向けのシステム提案・構築で、現在は融資を行っている金融機関がクライアントです。
なので、債務不履行が金融機関の収益を圧迫する状況は実際に目にして実感しておりますし、履歴などからは、借金があってもギャンブルする人なども多数見受けられます。
そういった方の普段の行動から債務不履行リスクを融資実行前にある程度見積もっておき、融資額を制限しておけば、収益は大幅に改善すると感じます。
最後に
私は今のPJで債務不履行を身近に感じるようになってから、ずっと「性格や行動も信用情報になりそう」と気づいてはいましたが、実際にサービス化していたと今日知って、「自分の考えは間違ってなかったのか!」と嬉しかったです。
今後は、こういった小さな気づきも、「どんなサービスになりそうかな」ともう一歩踏み込んで考えようと気づかされました。
今後は融資後の金利も一定ではなく、個人の行動次第でどんどん低金利になっていくサービスもアリだなと気づきました。
以上、今日の気づきは「人柄で金利が決まる時代到来!」でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!