今日の気づきは「うるう秒廃止に私は反対する」です。
今日は以下の記事からの気づきです。
うるう秒に廃止論 メタが懇願、IoT社会で障害懸念:日本経済新聞
本記事を要約すると、1秒が増える「うるう秒」が、IoT社会の到来に伴ってシステム障害の原因になるとして、メタを始め廃止を求める声が広がっている、と報じています。
目次
●うるう秒について
●うるう秒廃止への動き
●最後に
うるう秒について
うるう秒とは、地球の自転が、太陽に対する相対位置より遅れている場合に1秒を挿入し、逆に地球の自転が速い場合に「負のうるう秒」として1秒を抜くことで調整をかける仕組みです。
1972年にうるう秒による調整が開始されて以来、2021年末までに27回のうるう秒(いずれも挿入)が実施されました(参考:日本標準時グループ)。
10年代後半から地球の自転が速まっており、今後は「負のうるう秒」のリスクも明らかになってきています。
米メタは7月、「負のうるう秒はソフトウエアに壊滅的な影響を与える可能性がある」「うるう秒を廃止するコミュニティーを支持する」とブログで主張しました。
うるう秒廃止の動き
12年のうるう秒では豪カンタス航空で機器トラブルが起き、国内発着便に最大2時間以上の遅れが生じました。
そして15年のうるう秒では、東証は開発部門の要員を5~6人、富士通の技術者2人を待機させ、うるう秒の1秒を午前7時から2時間(7200秒)に細かく分散することで、8時59分60秒を挿入しない大がかりな対応が必要でした。
今後のIoT社会では様々なシステムが互いに結びつき、システム間で時刻が違うと不具合が大きくなる可能性があります。
15年に開かれた世界無線通信会議では、うるう秒の存廃が議題となり、日米中韓仏などが廃止に賛成しましたが、結論は先送りされました。
電波産業会の横山隆裕・研究開発本部次長は「これまでに、うるう秒の存続を主張する国や地域はない」と言います。
国際電気通信連合(ITU)と連携する国際度量衡局の11月の総会では、うるう秒を35年までに廃止し、少なくとも100年は時刻を補正しない決議案を採択する見通しだそうです。
最後に
私個人的に、うるう秒廃止には反対です。
理由は2つあり、1つ目はうるう秒を廃止すると、1日の太陽の動きがずれていき、数万年後には午後0時(昼12時)には日が沈み、真夜中になるかもしれないからです。
2つ目は、現在は50年間で27回、つまり2年に約1回のペースでも、今後は頻繁になっていくかもしれず、その時にはシステム対応が必要となるからです。
つまり両方とも、うるう秒廃止が問題の先送りで、持続可能な仕組みと呼べないからという理由です。
本来システムの設計段階からうるう秒を想定し、持続可能なシステムにしておくべきだと気づきました。
現在は反対する国がなく、米メタほどの巨大企業でさえ廃止を主張しており、恐らく廃止は止められませんが、私個人的には残念でなりません。
以上、今日の気づきは「うるう秒廃止に私は反対する」でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!