今日の気づきは「ワクチン開発で出遅れている日本から初ワクチン!」です。
今日は以下の記事からの気づきです。
武田薬品、日本勢初のワクチン世界販売 まずデング熱:日本経済新聞
本記事を要約すると、ワクチン開発で長年日本は後進だったが、武田薬品工業は国内企業で初となるワクチンの世界販売を始める、と報じています。
目次
●世界のワクチン市場状況
●武田薬品のワクチン
●最後に
世界のワクチン市場状況
ワクチンの世界シェアは米ファイザー、米メルク、英グラクソ・スミスクライン(GSK)、仏サノフィの4社でほぼ独占(9割前後)という状況です。
日本は80年代まで米国などに技術供与するほどワクチン技術が高かったのですが、92年に起きた予防接種の副作用訴訟で東京高裁が国に賠償を命じる判決を出し、副作用を恐れて新しいワクチンの開発はほぼ途絶えました(参考:デイリー新潮と東京高裁判例)。
今回の新型コロナウイルス向けでも国内勢は出遅れていました。
武田薬品のワクチン
武田薬品は世界で毎年3億9000万人が感染し、約2万人が死亡しているデング熱のワクチンの治験を終えた段階で、現在は各国で承認申請中だそうです。
既に開発されていた仏サノフィ製では副作用があり、9歳以上にしか使用できないなど制限がありましたが、武田製は大きな副作用がなく4歳以上の子どもに使用できるそうです。
治験の結果では2回の接種によりデング熱の発症を61%抑え、重症化による入院を84%防ぐ効果が確認されています。
今後は約6兆円を投じて2019年に買収したアイルランドの製薬大手シャイアーの販路などを生かし世界で販売する予定です。
武田は他にも「ジカ熱」向けの治験も進めており、がん治療薬など医療用医薬品に次ぐ収益の柱に育てるそうです。
最後に
ワクチン開発後発の日本で、武田薬品からワクチンが開発されたのは大変インパクトのあるニュースです。
しかもその伏線となっていたのは4年前、日経一面で日本最大買収額だと大きく取り扱われた、6兆円でのシャイアー買収でした(懐かしい…)。
なんと、4年かかってその成果が表れたと言えます。
中期的視点を持つことが難しい製薬業界で(中期経営計画を作成せずガイダンスという物を作成するらしいです)、ちゃんと4~5年先を見すえての買収劇だったのかと気づきました。
私も4~5年先を見すえて自分へ投資していきたいと思います。
以上、今日の気づきは「ワクチン開発で出遅れている日本から初ワクチン!」でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!