今日の気づきは「日本は『出稼ぎ魅力度』が10年で半減している」です。
今日は以下の記事からの気づきです。
低賃金、欧米に見劣り 3%上昇続くが目標1000円未達:日本経済新聞
本記事を要約すると、日本の最低賃金は前年度比3%増だったが、「出稼ぎ魅力度」は低下している、と報じています。
日本と先進国の最低賃金
21年度の日本の最低賃金は全国加重平均で時給930円で、前年度比3%増だったそうです。
しかし、ドイツでは22年7月に10.45ユーロ(約1450円)へと従来比6.4%引き上げ、10月にはさらに12ユーロ(約1670円)へと14.8%の大幅な引き上げに踏み切ります。
フランスでも22年5月から10.85ユーロ(約1510円)と、直前の10.57ユーロ(約1470円)から2.6%引き上げられました。
米国は州などによって異なりますが、ロサンゼルス市が7月から従来比6.9%増の16ドル(約2180円)超とするなどの動きがあります。
足元では為替の円安が進み、海外から見ると日本の賃金は一段と安くなっています。
「出稼ぎ魅力度」は10年で半減
第一生命経済研究所の星野卓也氏が、最低賃金をベースに日本で働くと自国の何倍の賃金が得られるかを「出稼ぎ魅力度指数」として試算しました。
10年はベトナムからが36.7倍、中国からは8.4倍でしたが、21年はそれぞれ20.5倍、3.6倍で、約10年で魅力が半減しました。
マネックス証券の大槻奈那さんは「賃金以外の面でも、地方等で英語が通じにくい、外国人の生活に対する後押しや子供たちの教育に対する支援に課題がある等の観点でも、欧米諸国と比べて海外労働者に選ばれにくくなっている可能性があります。」と定性的な条件も総合的に解消していく必要性を訴えています。
最低賃金を引上げても平均賃金は上がらない
また、以下の記事からは、最低賃金は引き上がっているにも関わらず平均賃金はほぼ横ばいであると書かれています。
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/915942/
有料記事なので中身を読めていませんが、原因は1990年以降名目GDPが横ばいで企業の経済成長が約30年間停滞しており、最低賃金ギリギリで人を雇わざるを得ないことだと考えられます。
(図は「日本のGDPの推移」より)
最後に
自国の最低賃金が1000円未満であること、「出稼ぎ魅力度」が10年で半減していることに驚きました。
今後は原材料費上昇も懸念されており、最低賃金引上げを追うのではなく、生産性をより高めて日本の平均給与を上げていくことが大切だと気づきました。
引き続き経済ニュースなどを読んで、少しでも勉強しようと思いました。
以上、今日の気づきは「日本は『出稼ぎ魅力度』が10年で半減している」でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!