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『ゾンビ企業』が米国から淘汰され始めた

今日の気づきは「『ゾンビ企業』が米国から淘汰され始めた」です。

今日は以下の記事からの気づきです。
米で増殖「ゾンビ企業」、迫る淘汰の波 低利資金蒸発で:日本経済新聞

本記事を要約すると、支払利息を営業利益で賄えない「ゾンビ企業」がアメリカで増殖から減少に転じており、淘汰され始めた、と報じています。

(結局淘汰された方がいいのか?というと、「どちらとも言えない」が答えです。「最後に」参照)

ゾンビ企業とは

支払利息を営業利益で賄えず、経営破綻している企業のことです。

金融機関や政府機関から企業存続のために事実上終わりのない支援を受け続けていることになります。

2019年8月11日付の日経新聞」では、2018年度には世界で10年前より2倍超の約5300社に上り、世界の上場企業の2割(欧米では3割)を占めていると報じられています。

(図は2018年度時点)

そして、本日付の記事で20年には米国で時価総額上位3000社のうち約1000社がゾンビ企業でしたが、徐々に淘汰され始めていると報じられています。

ゾンビ企業増殖の原因

2つの原因があります。

①中銀による金融緩和の長期化
ゾンビ企業が借入金を調達しやすくなります。

②機関投資家の運用難
これにより、レバレッジドローン(倒産の可能性の高い低格付け企業の社債)が多く買われました。

両方、コロナショックが引き起こしたものです。

今後のシナリオ2つ

今後は2つのシナリオがあります。

①ゾンビ企業が淘汰される
FRBは景気よりインフレ退治を優先する姿勢を示しています(2022年3月16日付の日経新聞)。

よって利上げは続くと見られ、ゾンビ企業の調達コスト上昇を引き起こします(以下のグラフ上側が22年に入ってから上昇しています)。

結果、上のグラフ下側に示す通り、レバレッジドローンの流動性が低下しており、今後ゾンビ企業が倒産していくことが予想されます。

②ゾンビ企業の淘汰が先送りされる
ゾンビ企業の多くは21年までの低金利環境で借り換えを済ませています。

以下のグラフで、その借換えたレバレッジドローンの元本償還は25年以降に多いことが分かります。

よって、リストラや資本増強などで財務を改善する時間的な余裕があると言え、倒産が先送りされ、その間に一定の割合で財務健全化すると予想されます。

現時点で将来を見通すことは難しいですが、危機の芽が育っていることは確かです。

最後に

結局淘汰された方がいいのか?というと、「どちらとも言えない」が答えです。

日本でバブルが崩壊した後の「失われた10年」として知られる1990年代のような長期停滞は日本でゾンビ企業を存続させたことが一因とされています。

よってアメリカでゾンビ企業が淘汰されれば、アメリカが長期停滞化せずに済み、世界的には「良い」です(「ゾンビ企業」の由来は日本の「失われた10年」に使われ始めたと言われています)。

しかし、ゾンビ企業が淘汰されるということは、雇用が失われるということなので、その方々にとっては「悪い」です。

引き続き経済ニュースなどを読んで、少しでも勉強しようと思いました。

以上、今日の気づきは「『ゾンビ企業』が米国から淘汰され始めた」でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

ABOUT ME
まさひろ
20代会社員のまさひろです。 相手から必要とされるビジネスマン目指し、 毎日気づいたことを書き綴っていきます

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